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【船橋市・遺産相続・Uさん】亡くなった兄弟の遺産相続でトラブル

船橋市にお住まいのUさんよりご相談です。

Uさんは三兄弟の末っ子で、ご不幸にもお兄様がお亡くなりになったそうです。お兄様の病床時はお姉様がお兄様の面倒をみていたそうです。お兄様の四十九日を過ぎたところで、突然お姉様より「兄の遺産は無いからね」と連絡が入りました。

突然の連絡と遺産は無いからねと言われた言葉が引っ掛かり、少々お兄様の遺産(預貯金等の紹介)について調べたそうです。すると、お兄様の死後に多額の預金があったことと、死後にそれを引き出されていることが判りました。

Uさんは、お兄様の面倒を見ていたのはお姉様でしたので、正直にお兄様の遺産が欲しいと言ってくれればハンコ代位で納得するつもりでもいたのですが、遺産を独占し内緒にしておこうとする魂胆が気に入らず、法定相続分は請求する意思に変わったそうです。

そこで、当事務所にご相談にいらしたので当事務所の提携弁護士同席の上お話を伺いました。

「当事務所よりお手伝い」

提携弁護士と協議の上、まずは内容証明郵便にて以下の内容を送付いたしました。

①預金が出された事実がある
②法定相続分の遺産の引渡しを求める

ですが、お姉様はお兄様の遺言があるとの主張をしたため、その写しを貰いましたが、お兄様の筆跡とは明らかに異なっていた為、裁判所へ遺言書真否確認の訴えを提起したところ、お姉様から「そんなに欲しければ法定相続分は渡す」と言ってきたため、訴えは取り下げました。

結果的にUさんの主張は認められ、法定相続分は取得できましたが、何か後味の悪い感じにはなってしまいました。

「まとめ」

今回のご相談の場合、典型的とも言える「争族」です。兄弟間や相続人間での遺産相続に伴う争いです。今回のUさんの場合、当初はUさんもお兄様に対する看護や面倒を見ていたのがお姉様でしたので、最初から正直に言っていればここままでの揉め事にはならなかったのではないかと思います。

ですが、人間は身内であれどこでどう変わるか分かりません。Uさんもお姉様と仲が悪かったわけでもなかったのですが…

いずれは、誰しもが相続人の立場になります。親子間や兄弟間といずれにせよ、将来的な相続に対しての事前準備や話し合いはもはや常識と言っても過言ではありません。TVや雑誌等でも『終活』と言うキーワードが目につきますが、お元気なうちに何らかの将来の相続やご自身の死後について考える事や、ご家族で話し合う事は非常に大切な事だと思います。

相続対策という言葉もありますが、ご自身の死後に相続人同士がトラブルにならない為にも、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

近年、当事務所もそうですが大抵の士業事務所では、相続の相談ができますので一度相談されることをお勧め致します。

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