【千葉市・家族信託・Fさん】実家が道路計画上にあることが判り、家族信託を使って相続対策
千葉市にお住まいのFさんよりご相談です。
Fさんは現在72歳で千葉市内にお住まいです。元々は福島県出身なのですが、その福島に生家(ご実家)がり空き家状態になっているそうです。年齢のこともあり、中々行くことが出来ず管理が出来ていないそうです。子供(息子・娘)はいるが、すでに独立しており福島の実家の管理を手伝ってもくれるが、将来を含めて活用する予定もないとの事でした、処分も含めて何か良い対策はありますかとのご相談内容でした。
「土地の値段が上がるかも?」
Fさんにご相談を頂き当事務所にて福島のご実家の調査をさせていただいたところ、都市計画道路にかかっていることが判りました。しかも、道路ができた場合、残地する部分がありその土地は計画道路沿いの優良な土地へ変化する事が判りました。
当事務所も最初にFさんよりお話を伺った時は、ご実家の価値的には非常に低く売却をしても低価格になってしまうと思っていましたが、上記の道路計画が判明しましたので状況は変わってきます。ただし、その都市計画はいつ出来上がるのかは判りません、10年後か20年後、早くなって5年後かもしれません。ここで重要なのはFさんが、万が一認知症等になって意思判断能力が欠如していた場合に、その土地の有効利用が出来なくなってしまうというこです。
「家族信託を使った相続対策を提案」
この福島のご実家への問題としては金銭的に困って売却を急ぐというものではなく、遠方の為に管理に手間がかかる(Fさんも息子さんも娘さんにとっても遠い)くらいでしたので、Fさん・息子さん・娘さんを交えて相続対策の一環として家族信託のご提案をさせて頂きました。
委託者:Fさん
受託者:息子さん
信託財産帰属先:息子さん1/2・娘さん1/2
将来的に計画道路が出来た時は、収容となる部分の保証金や土地の収容代金も信託財産となってきます。この時に得た財産と残った土地(残地)の有効活用していきます。この時点でFさんが認知症となっていて意思判断能力が無かった場合でも、受託者である息子さんが行っていけます。
かなり特殊な事例ではありますが、区画整理や都市計画道路に隣接する土地等をお持ちの方は、お元気なうちに将来設計を(相続・運用等)話し合い、場合によっては家族信託の検討をお勧め致します。