【千葉市中央区・相続手続き・Ｉさん】母の葬儀費用を母親名義の口座から捻出後、相続手続きを進めていく際に莫大な借金が発覚し相続放棄に切り替えた事例

千葉市にお住まいのＩさんが当初、相続手続きの相談として来所された事例です。

お話を伺っていくと、お父様が亡くなり相続手続きをしようとしていた矢先に、お母様も急死してしまい度重なる葬儀費用もあった為、お母様名義の銀行口座から葬儀費用を捻出しました。葬儀が終わりその時点で、当事務所にご相談に来たのですが、そもそもは相続手続きの内容でした（お父様とお母様の死亡時期が近い為どうすれば良いのか、またお母様名義の口座から葬儀費用として現金を引き出した事も大丈夫なのかといったご質問）

当事務所で、お父様とお母様の死亡時期が近いという条件の元に、今後進めていく相続手続きのスケジュールや、やらなければいけない事をご説明いたしました。その後、各書類等を集めて頂くご指示をしたところ、お母様の関係書類の中に多額の借金を裏付ける書類が出てきました。

再度、当事務所にて内容（プラスの財産とマイナスの財産）を精査させていただき、協議の結果、相続放棄が望ましいと判断致しました、またＩさん兄弟もそれが一番良いと判断されていましたので。相続放棄の手続きをすることとなりました。

ここで問題となるのは、ご両親と別々に生活していたＩさん兄弟が、お母様が借金をされていた事実を知らなかったこととなります。ですんので色々な証明となる部分を集め、相続放棄を行うことができるかを検討しました。

原則的には、相続人の財産を使ってしまうと相続放棄は認められません。、ですがＩさんの場合は集めた証拠（証明）やその状況が、Ｉさん兄弟がお母様の借金を知らなかったことが裁判所で認められることとなりました。

その後、無事に相続放棄を行うことができました。