【千葉市稲毛区・相続手続き・Mさん】遺産相続が発生したが、遺産(財産)の全容がわからない事例
千葉市にお住まいのMさんの、お父様が亡くなり遺産相続が発生しましたが遺産(財産)が、お父様が残した遺産(財産)が全く分からないとのご相談内容でした。
相続人はMさん(長男)のお一人でした。お母様は既に他界されています。
お話を伺うと、不動産(土地・建物)は実家ですので直ぐに分かりました。恐らくメインバンクとして利用していたと見られる金融機関の通帳も出てきました。ここまでは良かったのですが、お父様は生前に株式投資や外貨投資など色々な投資を行っていたと言うのです。
Mさんも、ご実家を離れていましたので生前お父様がいくつの金融機関と取引があり、また不動産も他にもある可能性が有る為、Mさんご自身での調査には限界を感じて当事務所に相談にいらした経緯です。
当事務所より次の調査ご提案を致しました。
【遺産の調査】
・証券会社の口座調査
・納税通知書と併せて土地の調査
・金融機関(銀行・信金等)の残高証明書発行
上記調査の元に、財産目録が作成可能となり、その後の相続手続きがスムーズに行くことをご説明させて頂きました。もちろんMさんにもご自宅にある、上記に関連する書類等を探して頂き各調査対象機関に同時に調査を進めていきました。
まずは、土地等の調査のため市役所の名寄の申請を行いました。結果はお父様は納税通知書に記載されている以外の土地等はお持ちではありませんでしたの、続けてMさん名義に土地・建物の相続登記を行いました。
預貯金等については、Mさんがご実家より持ってきて頂いた通帳以外の、可能性のある金融機関に対して残高証明書発行の申請を行い預貯金の有無も併せて行いました。結果はお持ちいただいた通帳の金融機関以外に預貯金はありませんでした。証券会社等も結果的にはご実家から持参していただいた書類を元に調査したところ、他の証券会社の口座は無い事がわかりました。
遺産相続が発生し相続手続きを開始するに当たり、上記のように遺産(財産)の把握が困難な場合もしばしばございます。そんな場合は専門家にご依頼するとかなりスピーディーに調査する事が可能です。また相続手続きを開始するにあたり最初に財産目録作成の為の遺産(財産)の調査は、その後の遺産分割協議や実際の手続きを円滑に効率良くに進める事が出来ます。
Mさんの場合は、相続人がお一人でしたので非常にスムーズでしたが、遺産(財産)の把握ができていないままだと相続人が多数の場合は、時間がかかったり遺産分割で揉めてしまう事も…
中々難しい事ですが、将来の為・残される家族(相続人)の為に、遺言書を残すことや普段から将来の相続財産の事をご家族で話し合っておくことも大切です。
【参考ページ】財産が把握できない場合等、解決したい場合は以下をクリック