【白井市・事業承継・Nさん】事業承継の失敗例:社長交代により業績悪化
この事例は同業からの話で、白井市にお住まいのNさんの事業承継の失敗事例です。
Nさんは、一代で創業し順調に経営をされてきました。ただ、後継者候補となる実子がおらず、入社10年の現場課長クラスの人材を後継者として選びました。
Nさんが急に体調を悪くされたタイミングもあったのですが、上記の課長よりも年齢の上の諸先輩もいらしたのですが、各部署をまんべんなく経験があった事と人望はあったことが決めてとなったようです。(社内的にも上記課長を応援すべく頑張ってはいたそうですが…)
ですが、実はこのNさんの会社は3ヵ月後に経営そのもが経ちいかなくなる事態に陥ります。
実は、Nさんの会社は部品製造の大手下請け会社で、営業ははもっぱら経営者であったNさん頼みで経営をしていたのです。ほぼ、Nさんの営業によって成り立っていたNさんの会社は、上記の課長さんに社長交代をしたことによって、大手からの下請け契約を切られてしまう事態になってしまったのです。
新しく社長になった課長も営業の一端は経験していたものの、TOP同士の話しや重役等との話についていけなかった事が、どうも原因で契約が切られてしまったようです。
実は、このケースは良く聞く話で経営者が変わった時に契約が切れてしまう事例って良くあります。さまざまな要因はあるのでしょうが、やはりNさんのケースの場合、新社長への一般的な営業とは別にトップセールスの教育が出来ていなかったことも原因の一つではないでしょうか?
急な、Nさんの体調不良は仕方ありませんが、やはり事業承継の為に元気なうちに計画準備は進めていたほうが良いです。
経営者の方のマインドも変えていく必要性はあります、ましてや親族(実子や兄弟等)が事業を承継する場合は、後の相続も考慮しなければなりません。年齢を重ねればいつ万が一ってこともあるかもしれませんので、経営者・後継者・関連する親族を含めての話し合いは大切ですが、お金や税金等も掛かる話ですので、一度専門家を交えてアドバイスをしてもらうこともとても大切です。