【鎌ヶ谷市・事業承継・Sさん】会社への貸付金を減らしたことで円満に事業承継できた事例
鎌ヶ谷市にお住まいのSさんより事業承継のご相談です。
Sさんは、ご自身で創業した会社に貸付を行っていました。中小企業以下ではごく普通に行われている事ですが、実は会社への貸し付けをそのままにしておくと、後に困った事態になることもままあります。
今回の事例は、その然したるものになります。
会社の業績が悪くなり、創業オーナー個人が会社に資金を投入することがあります。この貸し付けが会社内に滞留している場合は多くみられるのですが、事業承継の観点から見るととても大きな問題となってきます。
そもそも貸付金は債権の一つですでの、相続税の対象となります。創業オーナーにしてみれば、返ってくることなんて思っておいないことも多いのですが、会社の帳簿上に記載されている以上は財産となってくるのです。
また、自社株のように評価額を調整することができない貸付金の場合、厄介なことになることもあります。
さらには、この債権が後継者以外の相続人に渡ってしまった場合、会社や後継者に対して、買取請求を求めてくるケースもありますので、相続前や事業承継を考えている際に債権を減らしておくようおすすめ致します。
では実際にどのような解決策があるのでしょうか?
①会社の業績アップをしオーナーへ返済する
②オーナーから借入金の免除をしてもらう
③オーナーからの借入金を資本金に組み入れる
すごく単純な方法ですが、上記の3つの解決策は良く知られた方法です。自社株の評価が上がったり法人税が上がったりと一長一短はありますが、一筋縄ではいかないことがわかると思います。
裏ワザではないですが、他にも生命保険を活用する方法等もございますので、一度専門家にご相談することをお勧め致します。