【船橋市・事業承継・Aさん】後継者が複数いて将来揉めそうです
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船橋市にお住まいのAさんより事業承継のご相談です。
現代社会において後継者問題が騒がれている中で、何とも羨ましいご相談なのですが、Aさんにとっては心配の種は尽きません。
Aさんは一代で製造業を営んでおり会社も順調に成長し従業員100人近くまで成長しておりました。ですが年の功には勝てず、そろそろ後継者問題やいずれ訪れるご自身が亡くなった後のことを考えるようになりました。実は、Aさんには3人の子供(長男・次男・長女)がAさんの会社で要職についており、いずれはこの中から後継者を決めなくてはと考えていました。
3人のお子さんはそれぞれ能力はあるものの、誰にどうしていくか非常に悩んでおりました。仮に、年功序列的に長男に後を継がせた場合や、長女に後を継がせたらと色々考えましたが、恐らく後継者争い・兄弟げんかの末に会社がダメになると予想しているそうです。
そんな考えをめぐらしている時に当事務所にご相談にいらっしゃいました。
事業承継には色々な解決方法があるのですが、今回のケースでは以下の解決方法をご提案いたしました。
【分社型分割】
分社型分割を行う場合、事業を取得した対価(主には株式)は事業を切り離した会社に交付され、同時に事業を取得した企業の株主になります。
【分割型分割】
分割型分割を行う場合、事業を取得した対価は事業を切り離した会社の「株主」に交付され、同時に事業を切り離した会社の株主となります。
今回のAさんの会社(A社:製造・販売)の場合
販売部門を別会社(B社)に取得してもらい、代わりに取得先会社(B社)の株式をA社が受け取る場合は【分社型分割】と言います。A社の株主が受け取る場合は【分割型分割】と言います。
これは、組織の再編を絡めた事業承継の解決策です。その会社の事情や後継者の関係によっても変わってきますが、上記のような手法もあります。
事業承継のポイントは、早めの対策と専門家を交えた入念な打ち合わせ必要となってきます。税金等も関わってきますので、ご自身だけで悩まれるよりは、一度専門家のアドバイスを聞いてみてはいかがでしょうか?