【千葉市中央区・生前贈与・Fさん】保険の見直し・活用(生前贈与)により相続税対策をした事例
千葉市にお住まいのFさん(80代)より、養老保険が満期になり、その活用方法についてご相談がございました。(提携税理士同席)
Fさんは、奥様と長男・次男の4人家族です。長男・次男共に持ち家があり将来的に実家は継ぐことはないという前提です。
相続・生前贈与を含めて、上記の養老保険を活用するにはどうしたら良いかとの内容となります。また、兄弟には平等に相続させたいとのご意向でした。
提携税理士と共に、まずは現在の資産状況の調査を致しました。調査の上で現在お持ちの資産合計ですと、将来的に相続税が掛かる事が判りました。
ですので、当事務所より次のご提案をさせて頂きました。
①Fさんが奥様より先に亡くなった場合
自宅→奥様が相続(配偶者の軽減措置により相続税はかからない見込み)
②Fさんが亡くなった後に、奥様が亡くなった場合
自宅→売却をして兄弟で平等に相続するという内容の遺言書を作成
③Fさんより先に奥様が亡くなった場合
Fさんが相続をし、その後は兄弟で自宅を相続する(②の内容)
④死亡保険金の非課税枠を使い、Fさん夫妻が、それぞれに子2名を受取人とする一時払い終身保険に加入する。
⑤Fさんが長男とその孫、妻が長女とその孫に贈与税の負担が少ない形で複数年にわたって「生前贈与」をし、その受け皿として将来のための保険に加入する。
以上、4つの提案したことにより、兄弟への平等な相続を可能とし、将来Fさんや母親が亡くなった場合でもトラブルになることはないよう万全の対策をとることが出来ました。
相続の対策である、生前贈与(保険活用)と遺言書を作成したことによってFさん家族は安心して生活することができると仰っておりました。
今回の事例は生前に、財産の洗い出しや、ご家族での話し合いをすることによって将来的な相続時のシュミレーションができ、万が一に備えることができました。
専門家の立場から、相続時にモメてしまうケースを沢山見てきておりますので、相続の事前対策は非常に重要なことだと感じた事例でした。