【市原市・相続手続き・Oさん】兄弟で大ゲンカの末の相続手続き事例
市原市にお住まいのOさん(長男)よりご相談です。
状況は、相続人はOさん(長男)とAさん(次男)です。父親は既に他界していて、母親が亡くなり2次相続が発生。Aさん(次男)は、東京に住んでいます。一方Oさん(長男)は母親と同居しており、介護や面倒を見てきた。Aさんは、たまに見舞いがてら市原に来訪する程度。また、母親の葬儀費用はOさん(長男)が立て替えている。
上記の状態で、遺産の整理の話し合いあをもったところ、母親の面倒をみてきたのは自分(Oさん:長男)なので、自分が財産を継ぐと主張。一方、弟さん(Aさん:次男)も自分にも相続権があると主張。
Oさん(長男):父親、母親ともに面倒をみてきたのは自分だ、財産をもらうのは当然。
Aさん(次男):父親の時も母親の時も見舞いにいってるし、常に気にかけていた。
とうとう、感情が先立ってしまい話がこじれて大ゲンカに発展してしまったそうです。(話も出来ず、電話にも出ない状況)
お互いの気持ちは分からなくはないですが…
そこで、当事務所よりAさん(次男)に内容証明を郵送させていただき、その後お電話にてAさん(次男)と連絡をとり、色々とご説明させていただき、遺産分割の条件をご提案させて頂きました。(遺産分割内容は、土地・建物はOさん(長男)、預金の2/3をAさん(次男)へ)
何度かのやり取りを経て、ようやく兄弟間で和解する事ができました。
ご両親がいなくなった時点での相続においても、様々なトラブルが多くございます。
お亡くなりになる直前に引き出した預金の問題や、そこから捻出した思われる葬儀費用が本当はいくらだったとか、もちろん上記のように遺産分割でのもめ事もしかりです。
どうしてもご両親がいないことでの、兄弟間で感情的になってしまったり、利己的に相続を進めようとしてしまう事例を多く見てきました。
相続時は感情的にならず冷静に話し合いをすることはもちろんですが、やはり生前にある程度の話し合いをしておくことは、もっと大切な事だと思います。