【Hさん・八千代市・相続手続き】相続人の人数が18名、困難を極めた事例
取引のある金融機関より、相続案件の紹介依頼がありました。
相談者Hさんの父親が亡くなり、相続人の人数がたぶん多いとの内容で、実際に話を伺ってみると相談者のHさんも10人兄弟との事。実際にどれだけの相続人が確定されるのか分からないとの事でした。(既にお亡くなりになっているご兄弟もいる)
当事務所より、まず相続人の確定を行う為調査を開始いたしました。伺っていた通り既にお亡くなりになっているご兄弟がおり、代襲相続人が存在していることも判明。相談者のHさんと代襲相続人は1~2回しか会った事もなく、会ってからゆうに20年近くたっているとの事でした。
相談者のHさんも、ご自身で戸籍の収集等を始めていましたが、金融機関等(証券会社含む)の手続きを前にかなり疲れており、当事務所にて引き継がせて頂きました。
当事務所でも苦労したのが、行方のわからなくなっていた代襲相続人がいたことです。さらには、相続人及び代襲相続人も県外在住と様々であった為、お手紙や電話でやり取りをしつつ遂行していきました。
休日等にも何度か打ち合わせをさせていただき、金融機関等(証券会社も含む)の対応をご説明をさせて頂き、トラブルになることもなく、無事に何とか遺産分割協議書に捺印を貰う事ができました。
結論、遺産分割でトラブルにはならなかったものの、相続人がここまで大人数で様々な場所に在住しており、行方のわからい方もいらしたので、非常に労力が必要となりました。これを、もし相談者Hさんがお一人で行うとしたらご苦労どころか恐らく解決できなかったのではと思います。親戚やご兄弟が多い場合は、遺産分割でもめてしまうことも間々ございますが、何らかの事前対策(生前)を検討しておく事も重要だと思います。